米Seagate Technologyは米国時間2009年1月12日,同社最高経営責任者(CEO)であるWilliam D. Watkins氏の辞任を発表した。同社取締役会会長のStephen J. Luczo氏が新CEO兼社長に就く。

 Watkins氏はスムーズな引き継ぎのため,Luczo氏へのアドバイスを行う。今後1週間で,Watkins氏の次の役職を決定する。

 Luczo氏は1993年に企業開発担当上級副社長として入社し,さまざまな上級管理職を歴任した。1997年に社長兼最高執行責任者(COO)となり,1998~2004年にCEOを務めたあと,Watkins氏に引き継いだ。2002年に取締役会会長に就任している。

 社外取締役で任命および企業ガバナンス委員会の議長を務めたLydia M. Marshall氏は,Luczo氏を新CEOに選んだ理由として,同社ビジネスと技術に対する深い理解,同氏が15年のキャリアで築いてきた顧客や従業員との関係などを挙げた。

 New York Timesによると,今回の発表を受けて,同社株価は前日比88セント安(15.6%減)の4.76ドルに落ち込んだという。2008年2月時点の約24ドルと比べ,はるかに安くなっている。また,CNET News.comは,同社が全従業員の約10%に当たる800人を解雇する計画だと報じている。