米Microsoftは米国時間2009年1月12日,中国テレビ・サービス・プロバイダのGuangzhou Digital Media Groupが,IPテレビ(IPTV)プラットフォーム「Microsoft Mediaroom」を用いたサービスを正式に開始したと発表した。ケーブル・ネットワーク・サービスでMediaroomを採用するのは世界で初めてという。

 「Zhujiang Digital」サービスは広州で展開し,Microsoftが1月8日に発表したばかりの新機能「Mediaroom Anytime」も提供する。放送済みの番組にインタラクティブ・プログラム・ガイドから直接アクセスしたり,放送中の番組を録画予約なしで最初から視聴したりできる(関連記事:Microsoft,IPTVプラットフォームに新機能「Mediaroom Anytime」を追加)。

 Guangzhou Digital Media Groupは将来的に,Mediaroom向けアプリケーション開発環境「Mediaroom Presentation Framework」をベースにしたアプリケーションを多数展開する計画。オンライン・ショッピングをはじめ,レストランやホテルなどの地域情報検索といった機能を予定している。

 Microsoftによれば,米AT&T,英BT,ドイツDeutsche TelekomなどがMediaroomを採用しており,これらサービスに加入している家庭は全世界で約250万世帯に上るという。

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