JBCCグループの持ち株会社JBCCホールディングスは2009年1月13日、傘下の3事業会社の事業を再編すると発表した。各事業会社が別個に手がけていた事業をそれぞれ交換して重複をなくす。4月1日付で実施する。再編後、各事業会社はそれぞれ中堅企業向け事業、大企業向け事業、サービス事業に特化する。得意分野を明確にしていっそうの成長を目指す。 

 日本ビジネスコンピューター(JBCC)、NSISS、JBサービスの3社を再編する。JBCCからNSISSに大企業向けを移管する。代わりにNSISSからは中堅企業向け事業をJBCCに移す。NSISSはサービス事業もJBサービスに移管する。

 JBCCは中核事業会社としてグループ内の中堅企業向け事業をもっぱら担当する。もともとは新日本製鉄グループと日本IBMの合弁会社で2005年12月に買収で傘下に収めたNSISSは、大企業向け事業会社に特化する。社名もJBエンタープライズに変更する予定。JBCCのサービス事業を2007年4月に分社化したJBサービスは位置付けをより明確にする。

 再編後の各事業会社の売上高はJBCCが約500億円(再編前は560億円)。NSISSが約250億円(同150億円)。JBサービスが約200億円(同170億円)になる見通し。

 JBCCグループは今後も傘下の事業会社の役割分担を機動的に見直す方針。2008年10月にはITサプライ事業を手がけるイグアスとサプライバンクを統合し、新生イグアスとして再出発させた。