日立ソフトウェアエンジニアリング(日立ソフト)は,Excelファイルの計算式/マクロの変更履歴を管理するソフト「iCOT SSLogger」を,2009年1月14日に販売開始した。2009年1月30日に出荷する。内部統制におけるいわゆるスプレッドシート統制に適する。税込みでの価格は,上限20クライアントの下位版が157万5000円,上限50クライアントの上位版が262万5000円。販売目標は3年間で600セット。

 iCOT SSLoggerは,Excel計算式/マクロに対する承認や変更履歴を管理するソフト。計算式/マクロの承認履歴と変更履歴,Excelファイルの操作履歴を取得して管理するとともに,計算式/マクロに変更がないことを証明する監査用のレポートを出力する。Excelファイルを運用し続けながら,監査対象となるExcelファイルの信頼性を証明できるようになる。導入にあたってExcelファイルの保存場所やアクセス権限を変更する必要がないほか,承認,監査,レポート出力などの操作をExcelのツール・バーから実行可能。

 従来,Excelファイルを業務利用する場面においては,計算式/マクロを書き換えてしまったり,計算式/マクロが書き換わったことに気が付かない,といったケースがあった。こうした状況下では,Excelファイルで表現されたデータの信頼性が保てなくなり,内部統制が求められる財務報告の作成などの重要な場面において都合が悪かった。

 稼働環境は以下の通り。Excelを動作させるクライアントPCのOSは,Windows 2000 Professional,Windows XP Professional,Windows Vista Business。Excelのバージョンは,Excel 2000/XP/2003/2007。一方,別途必要となるログ管理サーバーは,OSがWindows Server 2003。DBMSとしてSQL Server 2005 Express EditionまたはSQL Server 2005が必要。