写真1●chumbyの評価キットを使ったデジタル・フォトフレーム。chumbyウィジェットを利用したデジタル家電を迅速に開発可能に
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写真2●chumbyの評価キットのリファレンス基板
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写真3●次期chumbyではカメラとカメラ用アプリケーションを搭載
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写真4●初代chumbyとリファレンス・ボードを使った第2世代chumbyがズラリ。写真に写っているのは,創業者でハードウエア担当副社長のAndrew "bunnie" Huang CTO
写真4●初代chumbyとリファレンス・ボードを使った第2世代chumbyがズラリ。写真に写っているのは,創業者でハードウエア担当副社長のAndrew "bunnie" Huang CTO
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 2009年1月8日から米国ラスベガスで開催されている家電展示会「2009 International CES」において,Chumby Industriesが同社のLinux搭載端末「chumby」のウィジェットを利用できる評価キットを展示している(写真1)。家電メーカーがchumbyウィジェットを活用したデジタル・フォトフレームなどを開発する際のリファレンスとして使う製品だ。

 展示した評価キットには,韓国Samsung Electronicsのチップを利用したものと,米Marvell Technology Groupのチップを利用したものの2種類がある。いずれも組み込みLinuxが動作するプラットフォームだ。

 実際に試せる展示機は,Samsungのチップを搭載する評価キットを利用したもの。プロセッサにSamsung S3C6410を搭載し,IEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能,各種カード・スロットなどを搭載する(写真2)。

 アプリケーションとしては,ファイルのアップロード/ダウンロードのほか,一般的な音楽再生,ビデオ再生,スライドショー,カメラによる撮影など一通りの機能を搭載(写真3)。もっともこれらの機能は,「リファレンス・プラットフォームに過ぎず,実際の機能はOEMメーカー次第で変わる」(創業者でソフトウエア担当副社長のDuane Maxwell氏)という。

 初代chumbyは2007年に登場。Flashを実行環境とするウィジェットの仕様やハードウエアの仕様をオープンソースとして公開し,人気を集めている。2008年10月には,ジークスを代理店として日本国内での出荷も開始された(関連記事)。chumbyウィジェットの数は2009年1月の時点で1000を超えるなど,有力なデファクトになりつつある。

 ソニーも基調講演でchumbyとデジタル・クロックを共同開発中であることを発表した(関連記事)。初代chumbyはぬいぐるみ状のデザインで人気を集めた(関連記事)が,続く第2世代chumbyはさまざまなデザインの製品(写真4)が期待できそうだ。