米Dellは米国時間2009年1月8日,EMEA(欧州/中東/アフリカ)向け全コンピュータの製造を,現在のアイルランドのリメリックからポーランドとサード・パーティに移すと発表した。これに伴い,今後12カ月でリメリック工場の従業員約1900人を解雇する。

 Dellは2009年をかけて,段階的に製造工程を移行する。業務の簡素化,生産性の強化,コスト削減,顧客満足度の向上を目指す取り組みのひとつと説明している。同社は昨年30億ドル規模のコスト削減計画を発表しており,今回の製造工程移管はその一環という。

 人員削減は4月に第1弾を実施し,2010年1月に完了する。対象従業員には,退職金などの解雇手当や転職支援を提供する。

 EMEA事業担当バイス・プレジデントのSean Corkery氏は,「困難な決断だが,当社がさらに競争力を高め,EMEAの顧客により良い価値をもたらすためには必要な判断だ」と述べた。リメリックのGlobal Innovation Solutions CenterとEMEA Command Centerは今後も維持する。

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