米Microsoftは米国時間1月7日,WindowsサーバーOSの更新版であるWindows Server 2008 R2ベータ版の提供を開始した。開発者向けサービスであるMSDN会員のサイトで入手できる。最新のCPUアーキテクチャに合わせた改良が施されているほか,仮想化など各種機能が強化されているという。同製品は64ビット版のみの提供になるとされており,今回提供のベータ版もx64版とItanium版(IA64版)である。

 R2では,サーバー仮想化機能のHyper-Vにおいて,VMwareなどの競合製品と同様に,仮想マシンを稼働させたまま物理マシンを移動できるライブ・マイグレーション機能が実現する。また,仮想マシン上で利用できる論理プロセッサ数は32となり,現行サーバー仮想化ソフトで最大のXenServerと並ぶ。

 加えてR2は,.NET Frameworkをベースにしたコマンドライン/スクリプティング環境の強化版「PowerShell 2.0」や,ターミナル・サービスを発展させた「リモート・デスクトップ・サービス(RDS)」などを装備している。R2のRDSは次期OS「Windows 7」と緊密に連携するほか,マルチディスプレイのサポートなどを実現しているという。

■補足情報
2009年1月9日からマイクロソフトのダウンロードセンターで,誰でも入手できるようになりました。 [2009/01/13 14:30]