ノルウェーOpera Softwareは米国時間2009年1月7日,Webブラウザ「Opera」を各種デバイスに移植するためのソフトウエア開発キット(SDK)の新版「Opera Devices SDK 9.7」を家電展示会「2009 International CES」で発表した。

 新版は,よく使うWebページを登録しておく「Speed Dial」の設定内容やブックマークなどをオンライン管理できる同期サービス「Opera Link」に対応した。これにより,複数のパソコンや携帯電話機,ゲーム機,家電機器の間で,Operaのブックマークなどを共有できる。また,Webページ,ウィジェット,Webアプリケーション用のデバッグ・ツール「Opera Dragonfly」を用いると,実機でなくてもデバッグ作業ができる。このほか,前版で搭載したハードウエア対応ズーム機能「Opera Zoom」を改良し,ズーム/パン操作の高速化を図った。

 なお,新版はWorld Wide Web Consortium(W3C)勧告の互換性テスト「Acid3」に合格したとしている。米メディア(CNET News.com)によると,新版のデバイス・メーカーへの提供はすでに始まっているという。