図 新製品の外観
図 新製品の外観
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 マスプロ電工は2009年1月8日,電波障害エリアなどの小規模共聴施設が地上デジタル放送を受信する際に必要となる地上デジタルヘッドアンプの新製品(写真)の販売を開始したと発表した(発表資料)。

 新製品は,小規模共聴施設の受信点において,地上デジタル放送の不ぞろいな各チャンネルの信号レベルを,最適な出力信号レベルにそろえて伝送するのに利用する。従来の地上デジタルヘッドアンプは,受信した放送波をほかのUHFチャンネルの周波数に変換して伝送するものと,同一周波数で伝送するものが別々の製品として販売されている。今回の地上デジタルヘッドアンプは,一つでどちらの伝送にも対応できる。

 一部の地上デジタル放送用周波数(第53チャンネルから第62チャンネルまでの周波数)は,地上アナログ放送が停止される2011年7月24日以降に,ほかの周波数への切り替えが行われることが決まっている。このような事情もあり,「市場からは周波数変換(UHF帯域内)パススルーと同一周波数パススルーの両方に対応する地上デジタルヘッドアンプが求められていた」(マスプロ電工)という。

 同社は今回,4つの製品の販売を開始した。製品名や希望小売価格は以下の通りである。

製品名:地上デジタルヘッドアンプ
対応チャンネル数:最大8チャンネル
型式:HA55DUN
希望小売価格:229万9500円

製品名:地上デジタルヘッドアンプ(パイロットジェネレーター内蔵)
対応チャンネル数:最大8チャンネル
型式:HA55DUNPG
希望小売価格:234万1500円

製品名:地上デジタルヘッドアンプ
対応チャンネル数:最大10チャンネル
型式:HA55DULN
希望小売価格:290万8500円

製品名:地上デジタルヘッドアンプ(パイロットジェネレーター内蔵)
対応チャンネル数:最大10チャンネル
型式:HA55DULNPG
希望小売価格:295万500円