米FreeBSD Projectは米国時間2009年1月5日,最新版となる「FreeBSD 7.1-RELEASE」を公開した。amd64,i386,ia64,pc98,powerpc,sparc64の各アーキテクチャ用のISOイメージ・ファイルをFTPサイトからダウンロードできる。amd64およびi386にはDVDメディア用のイメージ・ファイルもある。

 新機能として,システムの挙動を動的に追跡する「DTrace」を搭載した。米Sun Microsystemsが開発し,Open Solarisにも搭載されているもの。OS本体やユーザー・プログラムの動作状況に関する情報を取得し,問題点の解決に役立てることができる。

 ブートローダーの変更により,USBデバイスやGPT(GUIDパーティション・テーブル)ディスクからの起動が可能となった。また,amd64およびi386アーキテクチャでデフォルトのスケジューラがULEスケジューラとなり,マルチコア・システムでのパフォーマンスが大きく向上した。KDEのバージョンは3.5.10,GNOMEのバージョンは2.22.3となった。

 米メディア(Internetnews.com)の報道によると,次のメジャー・リリースとなるFreeBSD 8.0では,ネットワーク仮想化や802.11仮想アクセスポイントなどの機能を搭載し,今年中に公開する予定という。

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