グローバルアクセスが米インフィネラの光伝送プラットフォーム「DTN」を使って,東京-大阪間の商用光回線で100ギガビット・イーサネット(100GbE)の長距離伝送試験に成功した。DTNを納入した日商エレクトロニクスが2009年1月6日に発表した。100GbEは,IEEEで仕様策定中で,2010年に標準化が完了する予定。

 グローバルアクセスは,DTNを使って東京-大阪間に長距離DWDM(dense wavelength division multiplexing)網を構築している。今回,このDWDM網を使って100GbEフレームの長距離伝送試験を実施した。

 試験の内容は,東京にあるDTN伝送装置に100GbEの試作インタフェースを2枚設置し,MACフレームを東京-大阪間を往復させるというもの。往復の伝送距離は1200kmになる。東京-大阪間の伝送には,10Gビット/秒のOC-192を10本束ねて100Gビット/秒を実現した。実験は12月末に行い,フレームを損失することなく転送できたという。

 グローバルアクセスによると,同社は現在10ギガビット・イーサネットの広域イーサネット専用線サービスを提供しているが,今後2~3年のうちに100GbEのサービスも開始することになり,今回の実験はそれに備えたものとしている。

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