基調講演と展示会開場を明日に控えた2009年1月5日(米国時間),Macworld Conference & Expo San Francisco 2009の会場設営が粛々と進んでいる。雨模様の中,米Apple最高経営責任者(CEO)のSteve Jobs氏の不在や昨今の金融危機への不安を払拭するかのように,展示会関係者は表情に明るさを見せている。

 Macworldの会場となるMoscone Centerは,北ホールと南ホール,西ホールの3カ所に分かれている。展示会場は北・南の両ホール。基調講演は西ホールで催される。例年,Jobs氏の基調講演では来場者が早朝から行列することで有名だが,今年はApple上級副社長のPhilip Schiller氏が登壇,はたして長蛇の列となるのだろうか。

展示会初日の1月6日(米国時間)に基調講演が行われる西ホール。警備員が立つのみで人影はまばら
展示会初日の1月6日(米国時間)に基調講演が行われる西ホール。警備員が立つのみで人影はまばら
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ホール周辺の街角に立つ広告塔を飾るのはiPod nano。色数で勝負
ホール周辺の街角に立つ広告塔を飾るのはiPod nano。色数で勝負
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各ホールで公開の時を待つ大看板。垂れ幕で完全に覆われ新製品のヒントなし
各ホールで公開の時を待つ大看板。垂れ幕で完全に覆われ新製品のヒントなし
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 Moscone Centerの北・南ホールでは,展示会の設営が進んでいる。北ホールの入場口はゲート状の開放的な雰囲気だが,南ホールはドアで仕切られており閉鎖的な印象を受ける。

 南ホールの中央には,単独出展としては最大面積のAppleブースが位置している。わずかに関係者向けに開いたドアから,中の様子をうかがうことはできない。

展示会場の一つとなる北ホール。警備員の表情は穏やか
展示会場の一つとなる北ホール。警備員の表情は穏やか
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米Appleがブースを構える南ホールの関係者入場口。警備員のまなざしは鋭い
米Appleがブースを構える南ホールの関係者入場口。警備員のまなざしは鋭い
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 道路を挟む南ホールと北ホールをつなぐ地下通路では,クリエイターから公募したデジタル・アートの陳列作業が進んでいる。奇抜な作品を前に,関係者が嬉々として作品のディスプレイにいそしんでいた。選ばれた作品の中には,Jobs氏と共同でAppleを創業したSteve Wozniak氏の名前も。ただ展示はまだのようだ。

 北ホールの階段上には,2010年のMacworld Conference & Expo San Franciscoの開催を予告する横断幕が張られている。スローガンは「The start of a new era.」。AppleのいないMacworldを支えるべく,サードパーティの奮起を期待しているのだろうか。

主催者展示の展覧会「Digital Art Gallery」の設営風景。あのSteve Wozniak氏も作品を提供
主催者展示の展覧会「Digital Art Gallery」の設営風景。あのSteve Wozniak氏も作品を提供
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2010年は1月4~8日の日程で開催。Appleが去り「The start of a new era.」と宣言
2010年は1月4~8日の日程で開催。Appleが去り「The start of a new era.」と宣言
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