写真1 始発電車から全新幹線が停止した(JR大宮駅)
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写真2 乗客であふれた新幹線改札(JR大宮駅)
写真2 乗客であふれた新幹線改札(JR大宮駅)
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 2008年12月29日の始発からシステム障害で運行できない状態となっていたJR東日本の東北・上越・山形、秋田の全新幹線が復旧した(写真)。システムの問題を解消し確認後の午前8時55分、やっと東京駅から始発電車が出発した。

 JR東はトラブル原因について「詳細を究明しているところ」(午前9時45分時点)としているが、障害は新幹線の運行を管理する情報システムで発生した。車両やダイヤなど運行の根幹を管理するCOSMOS(COmputerized Safety Maintenance and Operation systems of Shinkansen)と呼ばれているものだ。

 29日早朝、COSMOSのコンピュータは稼働しているものの、営業運行に向け列車が割り付けられなかった。調査したところ、前日までの処理の問題によって、当日の運転ができるシステム状態になかったという。JR東の新幹線では前日12月28日に大幅なダイヤ乱れが発生しており、それらの情報がCOSMOSに反映できなかった可能性が高い。

 今後、多くの列車が運休したり遅延する見通し(写真2)。JR東によると午前9時45分の時点で「運休の見通し、影響を受けた旅客数などは集計できていない」という。