COMPACT IP CallBoxのソフト・フォン画面
COMPACT IP CallBoxのソフト・フォン画面
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 富士通ネットワークソリューションズは,電話受付オペレータ数で10~50席程度の小規模IPコール・センターを構築するためのSI導入パッケージ「COMPACT IP CallBox」を,2008年12月26日に受注開始した。2009年1月から提供を始める。システム構築費用は,必要なハードウエアを含んでオペレータ10席で498万円(税別)から。販売目標は,3年間300システム。

 COMPACT IP CallBoxは,音声通話を用いて顧客対応するための,IP電話を用いたコール・センター・システムである。10席~50席程度の小規模センターに向く。PCベースのソフトフォンを利用して操作性を高めるとともに,コール・センターに必要な機能を1台のサーバー機にワン・ボックス化して導入を容易とした。

 特徴の1つは,専用のハードウエア電話機ではなく,Windowsのソフトウエア・ベースの電話機能を利用する点である。電話機のボタン操作の代わりにGUIアプリケーションを操作することになるため,操作性が高まり,オペレータのストレスを軽減できる。

 機能は,PBXとしての基本機能に加え,IVR(音声自動応答)やACD(着信呼均等分配),MIS(各種統計情報出力,オペレータの稼働状態表示)などを標準で備える。例えば,音声自動応答では,WindowsのGUI画面で,直感的に音声応答の条件分岐フローを定義できる。

 富士通ネットワークソリューションズは,パッケージであるCOMPACT IP CallBoxの導入SIサービスに加えて,運用や保守サービスも提供する。顧客の個別需要に応じたカスタマイズも請け負う。メニュー化されたSIサービスの価格は,以下の通り。システム一式の「COMPACT IP CallBox」は250万円(税別)から。「設計・導入支援サービス」は35万円(税別)から。「工事サービス」は32万5000円(税別)から。「運用・保守サービス」は,平日9時~17時で年額40万円(税別)から。