日本オラクルは2008年12月24日、2009年5月期の第2四半期(2008年6月-11月)決算を発表した。連結売上高は579億8800万円(前年同期比6.6%増)、営業利益は176億7200万円(同0.4%増)と上期は増収増益を保った。しかし、世界的な景気減速の影響は大きく、同社は通期業績予想を下方修正した。

 09年5月期の売上高予想は期初予想より90億円下回る1210億円、営業利益は2億円下回る392億円になる見込み。売上高が予想より大きく下回る原因は、「データベースの新規ライセンスの販売減少が見込まれるため」と遠藤隆雄社長は説明する。

 景気後退の影響により、設備投資の削減や見直しを行う企業が増えている。「アプリケーションやミドルウエアは着実に伸びている。顧客のコスト削減に結びつく即効性・実現性の高い提案をしていく」(遠藤社長)ことで、なんとか09年5月期も増収増益を達成したい考えだ。

 同社によれば、売上高の90億円減少は60億円分の営業減益要因になるという。オフィスコストや人件費の伸びを抑えることで、期初予想並みの利益を確保する計画だ。例えば新卒以外の採用を控え、09年5月時点の社員数を計画より100人少ない約2300人(08年5月時点は2135人)に抑える。