サントリーは、Webサイト用アクセス解析ツールとしてオーリック・システムズの「RTmetrics」を採用した。パソコン向けおよび携帯電話向けWebサイトのアクセス状況やキャンペーン効果をリアルタイムに解析し、マーケティングに活用する考え。

 サントリーは、企業情報サイトに加え健康食品ECサイトやグルメガイドサイト、モバイルサイトなど、複数のWebサイトを運営している。各サイトでは、商品情報を紹介するほか、キャンペーン企画なども展開する。これまでログ集計方式の解析ツールを利用していたが、モバイルサイトのアクセス解析に制約があった。そこで、パソコン/モバイルサイトを合わせて解析可能なRTmetricsに切り替えた。

 RTmetricsはパケットキャプチャ方式の解析ツール。大規模なWebサイトでもリアルタイム解析が可能で、専用のサーバーなどをネットワーク上に設置するだけで導入できる。解析項目は目的に応じて設定可能で、解析にかかるコストと時間を削減できるという。Cookieを持てない携帯電話用Webブラウザからのアクセスについても、HTTPヘッダーを利用して解析できる。特殊なアプリケーション開発やサイト変更を実施することなく、携帯電話の個体識別番号をもとにして、特定ユーザーの行動遷移も解析可能。アクセスログを使う解析ツールだと困難な、複数サイト間の行動解析やPOSTデータ解析なども行える。

■関連情報
・サントリーのWebサイト http://www.suntory.co.jp/
・オーリック・システムズのWebサイト http://www.auriq.co.jp/

■変更履歴
記事公開時、「Webページにタグを挿入するだけで導入できる」として表現していました部分を「専用のサーバーなどをネットワーク上に設置するだけで導入できる」に、「HTTPヘッダーを利用してアクセスログ解析が行える」を「HTTPヘッダーを利用して解析できる」に修正いたしました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2009/2/12 18:00]