インプレスR&Dのインターネットメディア総合研究所は、12月18日、個人による携帯電話利用実態調査の結果をまとめた「ケータイ個人利用動向調査報告書2009コンテンツ・ウェブサイト編」「同キャリア・端末編」を発売した。それによると、携帯電話からブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などのコミュニティサイトを利用する人の割合が拡大していることなどが分かったという。

 ブログの利用率は2007年の25%から1.2ポイント上昇して26.2%となった。ブログ利用者のアクセス手段は「パソコンでの利用が多いが、携帯電話でも利用している」が50.2%で最も多かったが、全体に占める割合は2007年から5.4ポイント低下した。一方、「携帯電話でのみ利用している」と「携帯電話の利用が多いが、パソコンでも利用している」を合わせた割合は2007年から9.3ポイント増の41.2%となり、携帯電話からの利用が増加傾向にあることが分かった。

 SNSの利用率は2007年の15%から4ポイント増えて19%となった。アクセス手段は、「パソコンでの利用が多い」が45%で最も多かったものの、2007年から10.6ポイント減少した。一方「携帯電話での利用が多いが、パソコンでも利用している」が10.1%から21%へと増加し、「携帯電話のみで利用」などを合わせた携帯電話中心の利用者は4割近くに達した。

 移動通信事業者(キャリア)に対する評価を尋ねた調査では、NTTドコモが通話品質やサポート、イメージなどで他社を上回ったという。auは料金の安さや料金プランの豊富さで高い評価を獲得し、ソフトバンクは料金の安さに対する評価で他社を大きく引き離した。ウィルコムは料金の安さが評価されたものの、それ以外の項目の評価は低く、イー・モバイル同様にあまり認知されていないと分析する。

 同報告書「コンテンツ・ウェブサイト編」は「全国ケータイ利用動向調査」の個人消費者を対象とした230項目の設問の中からコンテンツやWebサイト利用に関する130問を掲載している。「キャリア・端末編」では同様に、キャリアや携帯電話端末に関する129問を掲載している。販売価格はいずれも、「PDF版+CD-ROM」が5万2500円、「PDF版+CD-ROM+冊子版」が6万8250円。

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