写真1 発表会でサービスの概要を説明する白石晴久・富士ソフト社長
写真1 発表会でサービスの概要を説明する白石晴久・富士ソフト社長
[画像のクリックで拡大表示]
写真2 みんなのシアターWiiのコンテンツ登録画面。最大で3本のコンテンツまでを登録できる
写真2 みんなのシアターWiiのコンテンツ登録画面。最大で3本のコンテンツまでを登録できる
[画像のクリックで拡大表示]

 富士ソフトは2008年12月19日,任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」向けのVOD(ビデオ・オン・デマンド)視聴用ソフトである「みんなのシアターWii」(2009年1月27日発売予定)向けに配信するコンテンツを決定したと発表した(発表資料)。

 配信開始当初は,アニメを中心にドラマやバラエティー番組など合計で3000本を配信する。「家族みんな」をコンセプトに,未就学児や小学生だけでなく,その親も楽しめるコンテンツをラインナップしたという。今後は,邦画や洋画などの映画コンテンツも拡充しながら,1年間で500タイトル程度を追加することを予定する。追加コンテンツは,みんなのシアターWiiの公式サイトで随時公表する。コンテンツは,日本アニメーションや手塚プロダクション,日本テレビ放送網など13社・団体から調達する予定である。

 コンテンツを視聴するには,まずWii用のソフトをオンライン販売する「Wiiウェア」で,「みんなのシアターWii」を500Wiiポイント(500円に相当,以下同じ)で購入する必要がある。続いて「利用チケット」を購入する。利用チケットの価格は,2日間で1本見放題の「ちょっと見コース」が300Wiiポイント,3日間で2本見放題の「ベーシックコース」が600Wiiポイント,5日間で3本見放題の「じっくりコース」が800Wiiポイントである。原則として300Wiiポイントのチケットで1本のコンテンツを視聴できるようにするが,30分番組などについては2~3話を見られるようにする。また,子供がコンテンツを買い込んでしまうトラブルを防止するため,チケットは常に1つしか購入できず,前のチケットの有効期限終了後に次のチケットを購入できるしくみになっている(写真2)。

 なお富士ソフトは同日に,みんなのシアターWiiの発売日を1カ月延期すると発表した。日本国内の発売予定を2008年12月としていたが,サービス向上のため発売日を2009年1月27日に変更する。

 富士ソフトはサービス開始3年間で20万本(20万ユーザー)の視聴用ソフトの販売と,10億円の売り上げを目標としている。また,今回構築した動画配信プラットフォームを利用したサービスを積極的に展開する方針で,将来的には携帯電話機やSTB(セット・トップ・ボックス),パソコン,Wii以外のゲーム機,携帯ゲーム機などにもVODサービスを提供する考えである。さらに海外で同様のサービスを展開することも検討している。