米Microsoftは米国時間2008年12月18日,同社のグループウエア製品「Exchange Server」と携帯電話機のデータを同期させる技術「Exchange ActiveSync」について知的財産(IP)ライセンス・プログラムを拡大したと発表した。

 Exchange ActiveSyncは,プッシュ配信された電子メールを携帯電話機で受信したり,カレンダやコンタクト情報などを同期する機能を提供するもの。今回のライセンス・プログラムの拡大により,開発したアプリケーションの商用化を望む開発者やサードパーティ向けにプロセスとライセンス条件が明確になったという。

 同社は今回の発表に併せて,Exchange ActiveSyncに組み込まれているプロトコルに関する技術文書のバージョン1.0を公開したことも明らかにした。技術文書の公開は,Exchange ServerとExchange ActiveSync対応携帯電話機を同期させるアプリケーションの開発促進を目的としたもの。この技術文書は,同社の開発者ネットワーク向けWebサイトのMSDNで公開している。

 現在,米Apple,フィンランドNokia,韓国Samsung Electronics,英Sony EricssonなどがExchange ActiveSyncのライセンスを取得しており,同技術に対応する携帯電話機は200機種を上回るという。

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