任天堂とはてなが始める動画共有サービス「うごメモはてな」
任天堂とはてなが始める動画共有サービス「うごメモはてな」
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 任天堂とはてなが,新ゲーム機「ニンテンドーDSi」向けネットサービスで協業する。DSi上のソフト「うごくメモ帳」で作成したコンテンツを,ネット経由で複数のユーザーが共有するサービス「うごメモシアター」,「うごメモはてな」を共同開発したものだ。

 うごくメモ帳は,任天堂が12月24日から無償配布するソフトウエア。「メモを書くための文具」をコンセプトに,DSi上で手書きメモや,“パラパラ漫画”風の簡単なアニメを作成できる。DSiのカメラやマイクを使って,画像や音声を簡単に取り込むこともできる。

 今回共同開発した「うごメモシアター」は,作成したコンテンツをDSiから投稿,閲覧できるサービス。「うごメモはてな」は,パソコンや携帯電話からでも閲覧できるサービスである。アップロードしたコンテンツは,作成者だけでなくほかのユーザーも編集できる。ロック機能を使えば,ほかのユーザーは閲覧だけができる。

 不適切なコンテンツを排除する仕組みは,はてなのユーザーに委ねる。ユーザーはまず,うごメモはてなにコンテンツを投稿,一定時間通報がなければ,DSi向けのうごメモシアターに表示される。これは,DSiに低年齢のユーザーが多いことを配慮したためである。うごメモはてなに表示されてから,うごメモシアターに表示されるまでの時間差は,当初は30分程度とする。

 任天堂とはてなは,いずれも京都に本社がある。地理的に近いためにこれまでも交流があり,「社風も似ている」(任天堂)ことから今回の協業につながったという。任天堂自身がサービスを運営する選択肢もあったが,「ユーザーが作成するコンテンツ(UGC)運営に関するノウハウや技術力がある」(任天堂)ことで,はてなに運営を任せることにしたとする。

 うごメモはてなは,12月24日の正式オープンを前に,12月18日から既にプレオープンしている(同サービスのWebサイト)。うごくメモ帳の配信前なので投稿はできないが,サンプル・コンテンツを見ることができる。