米Microsoftは2008年12月15日(米国時間),Windows用アプリケーションと関連サービスをまとめて導入できるアプリケーション・スイート「Windows Live Essentials」について,完成間近のバージョンをリリースした。Windows Live Essentialsには「Windows Live Messenger」「同Mail」「同Writer」「同Photo Gallery」「同Movie Maker」「同Toolbar」「同Family Safety」「同Sync」「Office Outlook Connector」「Office Live Add-In」「Silverlight」といった多種多様なアプリケーションが含まれており,無料で利用できる。同社は最終バージョンの提供を2009年1月に予定している(関連記事:Windows 7が標準装備する「Windows Live Essentials」)。

 MicrosoftのWindows Live関連ブログに掲載された同スイートのリリースを告げる記事には,「あとほんの少しで完成する。ただし,すべての問題を確実に解決できるよう,このベータ版にもう一回手を入れる」とある。12月第2週に開催された会合のなかで,同社Windows Live製品管理上級ディレクタのRyan Gavin氏は今回のリリースをリリース候補(RC:Release Candidate)版と呼び,最終版の提供が間もなくであることを強調した。

 同スイートのアプリケーションは,いずれもすでにアップデート済みだ。「完全に作り直しているので,完成までにまだ数カ月かかる」(Gavin氏)という唯一ベータ版のWindows Movie Makerは,非常に使いやすくなり,編集機能が大幅に増える。Windows Live Messengerは旧版から様変わりし,Windows Live Photo Galleryはパソコン間で写真ライブラリの自動同期が行えるようになる。すべてのアプリケーションが新しいピカピカのアイコンを採用し,様々な機能強化を施した。

 Windows Live Essentialsは,同社が「Wave 3」(3番目の波)と位置付けているWindows Live関連リリースの一環である。Wave 3では,一連のオンライン・サービスとモバイル用アプリケーション/サービスも提供する。これまで同社が「ローリングサンダー」と呼ぶ方式で矢継ぎ早に続けてきたリリースは,Gavin氏によると2009年の早い時期に終了するという(関連記事:Microsoftが「Windows Live」をWave 3に全面刷新,異なるパソコン間で同期可能に)。

 筆者は近いうちにWindows Live Essentialsをレビューする。完成版に近い新たなベータ版は,Windows Live EssentialsのWebサイトからダウンロードできる。