米Sun Microsystemsは米国時間2008年12月17日,オープンソースのデスクトップ仮想化ソフトウエアの新版「xVM VirtualBox 2.1」を公開した。新版は,グラフィックスやネットワーク機能を強化。設定が容易になったほかハードウエア・プラットフォームのサポートなどを追加した。ホストOSとしては,Windows XP/Vista,Windows Server 2003/2008,Mac OS X(Intel版),Linux,OpenSolaris(2008.05以降),Solaris 10(5/08以降)などに対応する。

 新版は,3次元グラフィックス用のAPIであるOpenGLを採用するため,ユーザーはGoogle EarthやCAMベースのソフトウエアをスムーズに実行できるようになった。また,WindowsおよびLinuxプラットフォームにおける新しいネットワーク・コンフィギュレーションにより,サーバー・アプリケーションを仮想マシンに導入しやすくなった。このほかにも,iSCSIサポートが追加されたため,仮想ディスク・イメージの管理や共有が容易になったとしている。

 xVM VirtualBoxは2007年10月以来,ダウンロード件数が800万件を超え,登録ユーザー数は250万人に達した。1日当たり2万5000回ダウンロードされているという。また,前四半期を通じてダウンロード数が120%増加しており,登録率も24%伸びている。

 xVM VirtualBoxは,オープンソース・コミュニティVirtualBox.orgのWebサイトから無償でダウンロードできる。企業向けサブスクリプションは,Sunの技術チームによる有料サポート付きで1ユーザー当たり年間30ドルから。ユーザー数によって値引きが受けられるボリューム・ディスカウントも用意される。

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