米Sprint Nextelは米国時間2008年12月17日,第3世代(3G)と第4世代(4G)の両ネットワークでのデータ通信に対応したUSBモデム「Sprint 3G/4G USB Modem U300」を12月21日に発売すると発表した。3Gと4Gの両方に対応したデュアルモードの通信端末は米国初としている。

 同社のモバイルWiMAXのサービスエリアでは4Gモードで動作し,下りで平均2~4Mbpsの通信速度を実現する。それ以外の地域では現行の3Gネットワークを利用し,平均600K~1.4Mbpsの下り速度となる。

 本体は幅3.25センチ×長さ9.14センチのカード型。回転式のUSB端子でパソコンに接続する。対応OSはWindows Vista/XP/2000。

 現時点で4Gでの通信が可能なのは,9月にモバイルWiMAXサービスを開始したメリーランド州ボルチモア地区(関連記事:Sprint,モバイルWiMAXの商用サービスを開始)。今回のUSBモデムも,当面はボルチモア地区の小売店でのみ販売する。2009年は米国内のほかの地区にもサービスエリアを拡大していく予定という。

 Sprintは,米Clearwireとの間でモバイルWiMAX事業の合弁会社を設立しており,全米で初の4Gネットワーク展開を目指す意向を示している(関連記事:ClearwireとSprintがモバイルWiMAX事業統合を完了,合弁会社を設立)。

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