米Novellが出資するオープンソース・プロジェクトのopenSUSEは,最新のLinuxディストリビューション「openSUSE 11.1」を米国時間2008年12月18日に公開することを明らかにした。新版は,同日の13時(グリニッジ標準時間)よりopenSUSEのダウンロード・サイトから入手できる。

 openSUSE 11.1は,ライセンスに変更を加えたため再配布しやすくなったという。米InfoWorldによれば,これまでは米AdobeのAcrobatや米Sun MicrosystemsのJavaといったプロプライエタリのソフトウエアが含まれていたため再配布が難しかったが,新版ではこれらのソフトウエアを取り除いた。

 新版は,開発プラットフォーム「openSUSE Build Service」を使って開発されており,デスクトップ環境としてGnome 2.24.1とKDE 4.1.3(および3.5.10)を採用する。アプリケーションは無償オフィス・ソフトウエアのOpenOffice.org 3.0やWebブラウザのFirefox 3.0.4などを搭載する。

 システム管理およびインストール・ソフトウエアの「YaST」では,プリンタのサポートを強化したほか,定期的にセキュリティ・チェックを実行するモジュールを追加した。このほかにも,ビデオ・カメラのサポートを強化し,Android携帯との音楽ファイルの同期が可能となった。

 今回のリリースを記念して,世界各国でコミュニティ・メンバーによるパーティが予定されている。

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