RSA SecurID Appliance 250
RSA SecurID Appliance 250
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 RSAセキュリティは,ワンタイム・パスワード認証サーバー・ソフト「RSA Authentication Manager」をインストールしたアプライアンス機「RSA SecurID Appliance」の新モデル2製品を,2009年1月19日に販売開始する。出荷は同年2月5日。搭載ソフトのバージョンを上げたほか,新たにハードウエアの2重化などにより可用性を高めたモデルを用意する。価格は,上位モデル「A250」が100ユーザー時に275万1000円(税別262万円)など。

 RSA SecurID Applianceは,ワンタイム・パスワード認証サーバー・アプライアンスである。同社のソフトウエア製品「Authentication Manager」とOS(Linux)を,データベース管理システムやアプリケーション・サーバーなどの各種ミドルウエアとともにPCサーバー機にプリインストールしている。これらのOSと関連ソフトをあらかじめ組み込むことにより,各ソフトウエアを個別にインストールするのに比べて,ワンタイム・パスワード認証サーバーの導入や運用が容易になる。

 今回追加した2モデルは,新モデルとなる。ソフトウエア面では,搭載するAuthentication Managerを2008年8月に出荷した最新版「7.1」にした。Authentication Manager 7.1の主な強化点は,以下の通り。(1)既存のワンタイム・パスワード発生トークンに加え,オン・デマンドでワンタイム・パスワードを発行して認証できるようにする「On-Demandトークン」を追加した。(2)災害時を想定したオプション契約で,ユーザー・ライセンス数をオン・デマンドで一時的に増やす「Business Continuity Option」を追加した。(3)BEA WebLogicやOracleなどの採用により,負荷分散やレプリケーション(最大15拠点まで)が可能になった。

 ハードウエア面では,電源の2重化やディスクのRAID-1(ミラーリング)などで,アプライアンス単体での可用性を高めた上位機種を提供する。具体的には,上位モデル「RSA SecurID Appliance 250」(A250)は,高さ2Uのラックマウント型で,電源を2重化し,ディスクをRAID-1構成(400Gバイト×2)にしている。メモリーは8Gバイトで,CPUはクアッドコアXeon E5420を搭載する。一方,下位モデル「RSA SecurID Appliance 130」(A130)は,高さ1Uのラックマウント大で,ディスクは250Gバイト×1。メモリーは4Gバイト,CPUはデュアルコアXeon 3110を搭載する。

 価格は,100ユーザー時に,A250が275万1000円(税別262万円),A130が209万8950円(税別199万9000円)。A130と25ユーザー分のトークンを同梱したセット・パッケージが102万9000円(税別98万円)から,など。なお,複数のアプライアンスをレプリカ構成で運用する際には,レプリカ用のライセンスを通常時よりも安価に設定しているという。A250とA130を混在させて運用しても構わない。