米ABI Researchは米国時間2008年12月15日,UMPC(ウルトラ・モバイル・パソコン)向けプラットフォーム・ベンダーに関する評価結果を発表した。同社独自の評価基準「UMPC Platform Vendor Matrix」でベンダー各社を比較したところ,米Intelが最も高い評価を得た。2位は台湾Via Technologies,3位は米Texas Instruments(TI)だった。

 同社主席アナリストのPhilip Solis氏は,既存の企業向けアプリケーションをそのまま使えるWindowsを実行できるという点で,IntelとViaが有利だったと説明。また,UbuntuがARMv7向けに最適化されることや,Linuxを重視する企業向けソフトウエア・ベンダーが増えていることから,ARMv7ベースのプラットフォームも有力な選択肢になると分析している。

 UMPC Platform Vendor Matrixでは,「革新」と「実装」の2つの基準でベンダーを評価する。革新の判断基準としては,市場に製品を出荷するまでの早さ,ソリューションや設計の柔軟性,WWAN(無線広域ネットワーク)やWPAN(無線パーソナル・エリア・ネットワーク),GPS(全地球測位システム)への対応,x86やCortex A-8などのプロセッサの採用,720p形式のHD動画のサポートを査定した。

 一方の実装については,製品のデザイン,モバイル機器ベンダーやパソコン・ベンダーとの関係,パソコン向けOSや下位OSのサポート状況などを調べた。