日立製作所の米国法人Hitachi Data Systems(HDS)は米国時間2008年12月15日,ディスクアレイ・サブシステム「Hitachi Universal Storage Platform(USP)V」および「同VM」にSSD(半導体ディスク)を採用すると発表した。73Gバイトと146GバイトのSSDを用意し,2009年第1四半期より利用可能にする予定。

 同社は現時点で,同SSDの供給元となるベンダーについては明らかにしていないが,日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)のSSDをサポートすることを表明している。HGSTは今月初めに,米Intelと企業向けSSDを共同開発することで提携を結んだ(関連記事:日立GSTがSSD市場に参入,企業向け製品をIntelと共同開発)。

 ただしHGSTの製品投入は2010年以降とされているため,米EMCにSSDを供給している米STECの製品を採用する可能性があると,米メディア(Internetnews.com)は報じている。

 HDSは,従来のハードディスク装置ベースのストレージを補完する形でSSDを用いれば,アクセス頻度の高いデータを入出力効率の良い状態に保ち,運用コストを節約できると説明する。「SSDを利用することにより,USPの仮想化機能,シン・プロビジョニング機能,統合管理機能などの性能を最大限に引き出せる」としている。

 HDSが引用した米IDCの調査によると,SSDの導入は2012年まで年間成長率70%以上で拡大し,企業向けストレージがその成長の大きな役割を担うという。

[発表資料へ]