米Appleは米国時間2008年12月15日,同社のOS「Mac OS X 10.5(Leopard)」の最新アップデート「10.5.6 Update」をリリースした。全般的なOSの修正を行ったほか,安定性,互換性,セキュリティを強化したという。

 有料オンライン・サービス「MobileMe」との同期を高速化し,連絡先,カレンダ,ブックマーク情報の変更を短時間で更新できるようにした。

 特定の米AMD製ATIグラフィックス・カードを使用した場合に画像がゆがむ問題も修正。また,チャット機能「iChat」やデジタル・コンテンツ管理ソフト「iTunes」,画像ブラウジング機能「Cover Flow」,プロ向け写真編集ソフト「Aperture」でのグラフィックス性能を向上した。

 アドレス帳機能「Address Book」では,携帯電話「iPhone」などのデバイスや別のアプリケーションとの同期において,信頼性の向上を図った。

 そのほか,バックアップ機能「Time Machine」を利用する際に,バックアップ・ボリュームが見つからないと警告される問題を解決した。

 セキュリティ面では,米Adobe Systemsの「Flash Player」に関する脆弱性や,ファイル圧縮/展開機能「BOM」に存在する脆弱性など,悪意のあるプログラムを実行される危険性につながる複数の問題を修正するアップデートが含まれる。

[発表資料(Mac OS X 10.5.6に関する情報1)]
[発表資料(Mac OS X 10.5.6に関する情報2)]