写真●福岡ソフトバンクホークスのホーム・グラウンド「福岡Yahoo! JAPAN ドーム」(ヤフードーム)に設置される「シスコ ゾーン」 野球をより楽しむための情報をタッチパネル端末などを通じて取得できる観戦環境を整備する。
写真●福岡ソフトバンクホークスのホーム・グラウンド「福岡Yahoo! JAPAN ドーム」(ヤフードーム)に設置される「シスコ ゾーン」 野球をより楽しむための情報をタッチパネル端末などを通じて取得できる観戦環境を整備する。
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画面●シスコゾーンのタッチパネル端末画面
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 福岡ソフトバンクホークスマーケティングは2008年12月15日,福岡ソフトバンクホークスのホーム・グラウンド「福岡Yahoo! JAPAN ドーム」(ヤフードーム)の一角に「シスコゾーン」を設置すると発表した。野球をより楽しむための情報をタッチパネル端末などを通じて観客に提供する(写真)。オープンは2009年4月の予定。料金は1席7500円(ペア席1万5000円)。

 シスコゾーンの設置は,ヤフードームを運営する福岡ソフトバンクホークスマーケティングが2009年シーズン開幕に際して実施する球場改装の目玉の一つ。貴賓室「スーパーボックス」の一部を「和シート」「キッズパーク」など野球を楽しむための新コンセプトの基に「ビクトリーウイング」として改装を実施。その一画の1塁側5階にシスコゾーンを設ける。

 座席は128席すべてがペア仕様で,タッチパネル端末2台と無線LAN環境,パソコン用電源を装備。ロビーには大型ディスプレイ(Cisco Wall)を設置し,デジタル・サイネージとしても活用する。

 タッチパネル端末では,マルチアングルのライブ映像や終了イニングのプレイバック映像,選手情報,他球場の情報などを提供する(画面)。これらにより,観客は目の前で展開するゲームだけでなく,見逃したハイライト・シーンを見られるなど,観戦をより楽しむことができる。

 機材は,映像配信に「Cisco Encoders」「Cisco Content Delivery System Internet Streamer」「Cisco Digital Media System」「Cisco TelePresence 500」,ネットワーク・インフラに「Cisco Aironet 1250」「Cisco Catalyst Switch」などを導入。カメラからの映像をWindows Media形式にリアルタイム・エンコードし,マルチアングル観戦用のマルチキャスト配信およびイニングごとのオンデマンド・ビデオ蓄積,広告配信などに利用する。