東北新社は2008年12月15日,同社が保有するアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の著作権侵害訴訟において,パチンコ機メーカーの三共(SANKYO)など5社と和解したと発表した。5社の一部が東北新社に対して,2億5000万円の和解金を支払うことで決着した。「当事者間の合意によって,これ以上の内容は明らかにできない」(東北新社)としている。

 東北新社は2004年6月に,パチンコ機「CRフィーバー大ヤマト」やパチスロ機「大ヤマトS」などの製品が宇宙戦艦ヤマトの著作権を侵害しているとして,パチンコ機を製造販売した三共,パチスロ機を製造販売したビスティ,パチンコシミュレーションゲーム機を製造販売したインターナショナル・カード・システム,大ヤマトの許諾元であるアニメーションソフト(旧ベンチャーソフト)の4社を相手取り,東京地方裁判所に提訴した。

 また2004年11月に販売されたパチンコ機「CRフィーバー大ヤマト2」とパチスロ機「大ヤマトA」についても同様の理由で,三共とビスティ,フィールズ(パチスロ機の流通販売業者)の3社を別件で提訴していた。今回和解したのは,この二つの事件である。