写真●UNIVERGE IX3110-Z
写真●UNIVERGE IX3110-Z
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 NECは,遠隔拠点への初期導入を容易とする“ゼロ・コンフィグ”機能を備えたエッジ・ルーター機器の新機種として,新たに大規模拠点向けの「UNIVERGE IX3110-Z」(写真)と,中規模拠点向けの「同IX2025-Z」を,2009年1月9日に出荷する。現行の小規模拠点向け製品「同IX2005-Z」に,より大規模向けの新機種2製品を追加した。

 価格は,大規模向けのIX3110-Zが81万9000円(税別),中規模向けのIX2025-Zが12万2000円(税別)。開発/製造会社はNECインフロンティア。

 IX3110-ZとIX2025-Zは,ネットワーク設定を自動化するゼロ・コンフィグ機能を備えたエッジ・ルーター機器。ゼロ・コンフィグの仕組みとして,インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供するネットワーク・サービス「SMF」(SEIL Management Framework)v2を利用する。SMFにより,ネットワークにつなぐだけでルーター機器に各種ネットワーク設定を反映させることができるため,システム管理者が遠隔拠点に出向いて設置作業をする必要がなくなる。

 従来,NECはゼロ・コンフィグ機能を利用したルーター機器として,書籍大で100BASE-TX×2(5ポート)を備えた小規模拠点向けIX2005-Zを提供してきた。今回,新たにSMFの適用ネットワーク規模を拡大し,ラックマウント大で1000BASE-TX×4またはSFP光モジュール(4ポート)を利用可能な大規模拠点向けのIX3110-Z,弁当箱大で100BASE-TX×3(6ポート)やINSネット64収容用BRIポートを備えた中規模拠点向けのIX2025-Zを追加した。

 今回からはさらに,遠隔拠点の接続ネットワークの形態を拡大し,適用領域を広げた。以前は,ルーター機器とゼロ・コンフィグ専用の管理サーバーとをインターネットで直接つなぐ必要があったため,必然的に本社と遠隔拠点とのVPN接続形態は,インターネットVPNに限られた。新機種からは,本社と遠隔拠点とのVPN接続形態として,閉域IP網を用いたIP-VPNや広域イーサネット接続など,インターネット接続を用いない接続形態でも“ゼロ・コンフィグ”を利用できるようにする。

名称税別価格ネットワーク・インタフェース
IX3110-Z81万9000円1000BASE-TX×4またはSFP(4ポート)
IX2025-Z12万2000円100BASE-TX×3(ハブ付き6ポート)およびBRI
IX2005-Z7万9000円100BASE-TX×2(ハブ付き5ポート)