日本のWebサービスなどを海外に紹介する英語ブログ「Asiajin(アジアジン)」は2008年12月15日,同サイト開設後1年で海外からの月間訪問者数が約1万に達したと発表した。同年11月ののべ訪問者数は1万4296で,うち7割以上は海外から。月間訪問者(ユニークビジター)数は1万1993だった。
Asiajinは任意団体「アジアジン」が2007年12月13日から公開している英語ブログ。「日本の優れたネットサービスを英語で紹介することによって,日本のネット企業が海外へ進出するための支援を行う。また,日本企業の海外進出を支援したい海外企業やベンチャーキャピタルへの情報提供者となる」(アジアジン)。
アジアジンは,IPAの未踏ソフトウエア創造事業で天才プログラマとして認定された もぐら 取締役技術担当 新井俊一氏と,サイボウズ・ラボ 研究員でNarabete.comを運営する秋元裕樹氏が共同で設立した。2008年夏からは,ドイツ出身でTechCrunchのライターでもあるSerkan Toto氏がコアメンバーとして加わっている。またライターとして楽天 国際開発室の美谷広海氏,慶応大学の八巻渉氏,スカイウィル 取締役 池田将氏,ゴーガ Park Minchul氏が参加している。英語チェックや運営への助言でSean O'Hagan氏,アジャイルメディアネットワーク 取締役 徳力基彦氏,Tokyo2point0 代表 Andrew Shuttleworth氏が協力している。ただしいずれも所属組織からではなく個人としての参加である。
現在AsiajinのRSSフィード購読者数は2439人。またTechCrunch, Read/WriteWeb, Mashable, TechMeme, Diggnation, Silicon Valley Watcher, VentureBeat, Gizmodo, Engadget, CrunchGearといった英語圏の有力ブログがAjiajinを紹介した。アジア諸国の英語ITブログの連合によるワークグループOpen Web Asiaにも設立時より参加している。
Asiajinの運営はこれまでボランティアで行ってきたが,サーバー運営費やサイトデザイン外注費,執筆作業への補償をまかなうため,スポンサの募集を開始した。「日本企業の海外進出支援という趣旨に賛同していただけるスポンサを募る」(アジアジン)。
Asiajinへのアクセスの国別,大陸別の統計は以下のとおり。
●国別 米国 4,459 (31.19%) 日本 4,152 (29.40%) カナダ 532 ( 3.72%) イギリス 513 ( 3.59%) オーストラリア 323 ( 2.26%) ドイツ 295 ( 2.06%) シンガポール 266 ( 1.86%) 香港 259 ( 1.81%) 中国 236 ( 1.65%) フランス 216 ( 1.51%) ●大陸別 アメリカ 5,321 (37.22%) 日本 4,152 (29.40%) ヨーロッパ 2,223 (15.55%) アジア(日本以外) 2,109 (14.40%) オセアニア 394 ( 2.76%) アフリカ 78 ( 0.55%) 不明 19 ( 0.13%)
また累計アクセス数トップ記事3本は以下のとおり。
1. 複数のiPhone TouchによるiPong (原題:iPong on multiple iPod Touch 2008/05/23) 2. 日本の女子高生が使うギャル文字とは (原題:Gal-Moji,Japanese highschool girls' leetspeak 2008/06/01) 3. 電脳メイドによる仮想現実 (原題:Cyber Maid Augmented Reality 20088/07/19)
アジアジンでは,「このほかニコニコ動画の解説記事,iPhoneと日本の携帯電話の機能比較記事,QRコード関連の記事などが人気を集めており,多くの日本製サービスや製品が,Asiajinでの紹介をきっかけとして海外で認知されるようになった」としている。
◎関連リンク
◆Asiajin
記事公開当時,「11月の月間アクセス数は1万4296で,うち7割以上は海外から。月間訪問者数は1万1993だった」としていましたが,正しくは「11月ののべ訪問者数は1万4296で,うち7割以上は海外から。月間訪問者(ユニークビジター)数は1万1993だった」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。またタイトルを「アクセス数が月間1万超に」としていましたが,「訪問者数が月間1万超に」に訂正いたします。 [2008/12/15 15:55]