米Red Hatは米国時間2008年12月11日,米GoogleとAjaxアプリケーション開発キット「Google Web Toolkit(GWT)」についてコントリビュータ契約(Google Contributor Agreement)を結んだと発表した。この契約により,Red Hatの開発者はGWTのオープンソース・プロジェクトにコードを提供できるようになるほか,GWTユーザーにサポート・サービスを提供可能となる。
GWTは,既存のJavaツールを使ってAjax対応のWebアプリケーションを開発するためのツール。Googleが2006年にソースコードを公開した。
今回の契約発表と併せ,Red Hatは同社のJava開発フレームワーク「JBoss Seam」の一部をGWTと仮統合したことも明らかにした。Seamのオープンで組み込み可能なアーキテクチャにより,GWTのほかRichFacesやSpringといった開発ツールと連携を図ることもできるとしている。
Red Hatは今後数カ月のうちに,同社のJavaアプリケーション・プラットフォーム「JBoss Enterprise Application Platform」のサブスクリプションの一部としてGoogle Web Toolkitのサポート・サービスを提供する予定。