Winnyを流れるファイルの5%はウイルス、その9割はアイコンを偽装日立のセキュリティ組織が調査、ウイルスの97%は圧縮ファイルの中に日立グループのセキュリティ組織であるHIRT(Hitachi Incident Response Team)は2008年12月10日、ファイル共有ソフト「Winny(ウィニー)」でやり取りされるファイルに関する調査結果を公表した。それによると、Winnyネットワークを流れるファイルのおよそ20件に1件はウイルス(マルウエア)だったという。 HIRTでは、同組織が開発した専用ツールを使って、Winnyネットワークを流れるファイルを調査した。調査は、2008年1月から2月の間に2回実施した。調査対象のファイルは、1回目が1万964件、2回目が1万805件。ファイルがウイルスかどうかの判断には、トレンドマイクロのウイルス対策ソフトを利用した。 調査の結果、およそ20ファイルに1ファイルには、ウイルスが含まれていた、あるいはウイルスそのものだったという。具体的には、1回目の調査対象1万964ファイルのうち506ファイル、2回目の1万805ファイルのうち550ファイルはウイルスだったという(表)。 今回確認したウイルスの特徴として、アイコンを偽装するものが多く、ウイルスのおよそ9割にはこの“機能”があったという。これらのウイルスは、実行形式でありながら、アイコンを偽装することで他のファイルタイプに見せかけて、ユーザーにダブルクリックさせようとする。特に、アイコンをフォルダーの絵柄にして偽装するタイプが多く、「アイコン偽装ウイルス」の7割以上を占めた(図1)。 拡張子がzipやlzh、rarといった圧縮ファイル(アーカイブファイル)に含まれるケースが多いのも特徴。今回の調査では97%のウイルスが圧縮ファイルに含まれていたという(図2)。 流通していたファイル全体で見ると、ウイルスの割合は5%程度だったが、圧縮ファイルだけを対象とすると、その19%にウイルスが含まれていた。つまり、Winnyネットワークを流れる圧縮ファイルの5件中1件には、ウイルスが含まれている計算になる。
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