米IBMは米国時間2008年12月11日,新しいクラウド・サービスとしてWeb会議サービスの「Lotus Sametime Unyte 8.2」を発表した。国際市場におけるサービス提供を視野に入れ,英語以外にも日本語や中国語を含む9言語に対応させた。同社のオフィス・アプリケーション・スイート「IBM Lotus Symphony」で採用するODF形式なども新たにサポートした。

 Sametime Unyteは,Webブラウザを使って利用できるサービス。特別なソフトウエアをダウンロードする必要はない。新版では,ネットワーク・アクセラレーション機能を強化し,サービスへのアクセスを高速化した。また,コラボレーション・ソフトウエア「Lotus Notes」とインスタント・メッセージング(IM)プラットフォーム「Lotus Sametime」を組み込み,Web会議に電子メールやIMで参加できるようにした。

 このほか,PPT,DOC,XLS形式のファイルに加え,PDF形式とODF形式のファイルの共有と配信を可能にした。対応WebブラウザとしてFireFox 3.0を追加したほか,会議が始まる前に参加者が集まる控え室を用意した。

 IBMは同日,Sametime Unyteについて会議ソリューションを手がける米InterCallとの提携を発表した。両社の提携により,InterCallは世界各国の顧客にSametime Unyteのオンライン会議機能を提供する。InterCallは,この機能を組み込んだサービスの提供を2009年1月に開始する予定である。

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