米AT&Tはインドで現地時間2008年12月11日,同国で同社初のデータセンターをバンガロールに開設したことを発表した。堅牢なデータセンターを求める多国籍企業がインドで増えており,同センターを通じて,さまざまなITインフラ管理サービスの提供を図るとしている。

 同センターはAT&TのグローバルMPLSバックボーンに直接つながっており,さまざまなホスティング・ソリューションを提供できる。マルチレイヤーのセキュリティ,冗長性,障害時の迂回対策,迅速なリカバリなどによって不正侵入や障害を防止する。

 顧客企業は,AT&Tの管理型のホスティング,アプリケーションおよびネットワーク・サービスを利用して,データ処理や電子商取引ニーズに対応できる。サーバーの仮想化,アプリケーションの高速化,ビジュアル管理ツールなど,AT&Tのネットワーク・サービスに統合された技術も利用できる。

 同センターの開設は,AT&Tが2008年3月に明らかにしたグローバル・ネットワーク強化に向けた取り組みの一環。同社は海底光ケーブルの敷設やデータセンターの設備拡充などに,10億ドルを投じる予定である(関連記事:AT&T,2008年に10億ドルを企業向け事業に投資,主に米国外ネットワークを強化)。

 同社Global Network Services India担当会長兼CEO(最高経営責任者)のGopi Gopinath氏は,「バンガロールにおけるデータセンターの開設は,インドで急拡大する電気通信分野の需要に応えようとする当社の意気込みの表れ」と語る。

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