米Googleは米国時間2008年12月11日,同社のビデオ共有サイト「YouTube」を利用する上でのプライバシ保護や安全対策のためのヘルプ・センター「Abuse and Safety Center」を設置したと発表した。

 同センターでは,「コミュニティ・ガイドラインの違反」「プライバシ」「不快なコンテンツ」「児童虐待」「自殺」「ネットいじめやオンライン・ハラスメント」などの問題に対処するための情報やツールを提供する。専門家や著名な団体による使い方の心得,マルチメディア・コンテンツなどを掲載している。

 たとえば未成年の利用については,13歳未満の登録が認められないことや,子供のビデオ投稿を親が監視するべきといった注意事項,安易なビデオ投稿が招く危険性を分かりやすく説明した動画などを掲載している。

 「Help and Safety Tool」ページでは,ユーザーあるいはその家族,友人が問題に直面している場合,その内容に応じて,特定ユーザーのコメント投稿をブロックする方法や特定のビデオのコメント機能を無効にする方法など,詳細な対策を提示する。YouTubeの各ページ下部にAbuse and Safety Centerへのリンクを設けてあり,いつでもすぐにアクセスできる。

 米国では,SNSサイト内で他人になりすましたユーザーが他のユーザーを自殺に追い込むなど,ユーザー参加型コンテンツの悪用による事件が問題となっている。11月には,フロリダ州のティーンエイジャーが自殺するところをビデオ・ストリーミング・サービスで配信するという事件が起きている(米CNET News.comの報道)。

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