NECは2008年12月11日、企業内のユーザーID管理を強化するミドルウエア「WebSAM SECUREMASTER/EnterpriseIdentityManager Ver.3.0」を発表した。ユーザーアカウントの整合性チェック、マイクロソフトのディレクトリ管理システム「Active Directory」と連携させたプロセス標準化、の二つの機能を持つ。

 一つめの機能であるアカウントの整合性チェックは、実在しなかったり規定以上の権限を持つ社員のアカウントを割り出す。例えば、人事データベースと業務システムを照合して、それぞれのユーザーIDが実在するユーザーとひも付けられているかをチェックする。検査結果は監査人などに提出するためのレポートとして出力可能。また、二つめのActive Directory向けの機能は、ユーザーIDの申請や承認の管理フローを支援する。あらかじめ設定したルールに基づいてプロセスを標準化できる。

 NECは内部統制を強化する企業を中心に販売する考え。出荷開始は12月12日で、価格は278万円から。