写真1●Windows Live Photosのオンライン・フォトアルバム
写真1●Windows Live Photosのオンライン・フォトアルバム
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写真2●Windows Liveで公開できるオンライン・アクティビティ
写真2●Windows Liveで公開できるオンライン・アクティビティ
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 マイクロソフトは2008年12月11日,個人向けの無料オンライン・サービス「Windows Live」の強化に関する説明会を開催した。12月3日に刷新した新版のWindows Liveでは,画像や文書などのファイルを保管できるオンライン・ストレージ「Windows Live SkyDrive」の容量を5ギガバイトから25ギガバイトへ大幅に拡張した。また,個人が保有する写真を便利に扱う「Windows Live Photos」や,Windows Live以外で公開しているブログやSNSなどの情報も通知する「Windows Live Profile」も追加された。

 Windows Live Photosは,写真データをWindows Live上で扱うための機能である。デジカメで撮影した写真データを,Windows Live SkyDriveにまとめて格納したり,知り合いなどのほかの人と共有したりできる。個人が保有する写真データをドラッグ&ドロップの操作で,一度に最大1000枚までサーバーにアップロード可能で,アップロードした写真は写真1のようなオンライン・フォトアルバムの形に整理される。フォトアルバムは,特定の友人やWindows Live上で関連付けた「つながり」の相手に公開できる。アップロードした写真には,領域を指定しながら「ここに注目」や「これが私の子供」などのポップアップが表示するように情報を追加可能だ。自分の知り合いと,写真を使って話題を盛り上げることができるだろう。1枚あたり50メガバイトのファイル・サイズまでアップロード可能なので,デジタル一眼レフ・カメラなどで撮影した画像もそのままのサイズでアップロードできる。

 さらに,Windows Live Photosの写真をデスクトップ上で簡単に扱うミニ・アプリケーションの「Windows Liveフォトガジェット」も紹介された。このWindows Liveフォトガジェットは,Windows Vistaのサイドバー向けガジェットである。WebブラウザでWindows Liveサイトをいちいち開かなくても,デスクトップ上に常に表示したWindows Liveフォトガジェットから,Windows Live Photosの写真を閲覧したりアップロードしたりできる。また,携帯電話向けのWindows Liveフォトガジェットも提供し,携帯電話で撮影した写真をすぐにWindows Live Photosにアップロードできるようにもする。Windows Liveフォトガジェットは2008年12月16日にリリースする。

 Windows Live Profileでは,「つながり」に登録した友人や,アドレス帳に登録されている「知り合い」に対して,自分が公開したい情報を管理する。ここでは,Windows Liveにアップロードした写真などのデータだけでなく,ブログやSNSといったWindows Live外のオンライン・サービスの情報についても更新をWindows Live上で通知できるように設定できる。これにより,自分がブログやSNS,動画サイトで公開した情報などを「つながり」の友人たちに紹介できる。具体的には,Windows Liveのヘッダー・メニューから「プロフィール」を開き,ページ左下の「アクティビティの追加」をクリックすると,Windows Liveで公開できるオンライン・サービスの一覧が表示される(写真2)。マイクロソフトは国内SNSベンダーと交渉し,Windows Liveで公開可能なサービスを順次拡大してく予定という。