網屋は,Windowsサーバー機やNASファイル・サーバーに対するアクセス・ログをエージェントレスで収集/管理するソフトの新版「ALogコンバータVer.3.2」を,2009年1月5日に販売開始する。出荷は2009年2月2日を予定。新たに,仮想環境やシンクライアント環境への対応や他社製ログ管理ツールとの連携などを可能にしたほか,管理者操作を取得できるようにした機能上位エディションを追加した。価格は,98万円(税別)から。

 ALogコンバータは,Windows ServerやNASのOSが出力するイベント・ログからファイル・アクセス履歴などを抽出/加工してデータベース管理するソフトである。格納データに対する検索/分析フロントエンド機能も備える。監視対象に応じて以下の3製品を用意している。(1)Windowsサーバー機向けの「ALogコンバータ for Windows」,(2)米Network Appliance製NAS向けの「同 for NetApp」,(3)米EMC製NAS向けの「同 for EMC」である。

 新版での主な機能強化点は2つある。1つは,VMwareなどの仮想マシン環境や,マルチユーザー型シンクライアント環境であるCitrix XenApp環境などの監視を容易にした。具体的には,仮想環境やシンクライアント環境の特徴である,同一の操作ログ情報が複数回続くといったWinodwsイベント・ログに出現する冗長なメッセージを圧縮して見やすくする。これにより,ログを解析しやすくなる。

 もう1つの機能強化点は,他社製のログ収集/管理製品に対してログ・データを引き渡しやすくした。具体的には,ログの出力先を増やし,外部から参照しやすいよう,単一のCSVファイルに全ログを記録できるようにした。従来版でもDBMSのほかにCSVへの保存が可能だったが,内部管理用に日次CSVファイルを月次ディレクトリに自動保存する方法しかとれず,外部連携には都合が悪かった。

 さらに,今回の新版からは,ALogコンバータ for Windowsに機能上位エディション「Advanced Edition」を追加した。これにより,通常版の名称も「Standard Edition」に変更となった。Advanced Editionでは,「ユーザのアカウント作成」や「パスワード変更」などの管理者操作を記録できるほか,アプリケーションの起動・終了やプリンタ印刷,ログオフ処理などを取得できる。ログ加工しない生データの保存も可能になった。

 価格は以下の通り。ALogコンバータ for Windows Standard Editionは,管理対象サーバー5台で98万円(税別)から。ALogコンバータ for Windows Advanced Editionは,管理対象サーバー5台で127万円(税別)から。ALogコンバータ for NetAppとALogコンバータ for EMCは,いずれも管理対象NASサーバー1台あたり98万円(税別)から。