米VMwareは米国時間2008年12月10日,米Hewlett-Packard(HP)との提携関係を拡大し,物理および仮想データセンター向け管理ソフトウエアの共同開発に取り組む意向を明らかにした。ハードウエア・リソースを社内の“クラウド”に集約して運用する新しいコンセプトである仮想データセンターOS「Virtual Datacenter Operating System(VDC-OS)」において,より強力な管理機能を提供可能になるとしている。

 第一段階として,両社はHPのビジネス向けテクノロジを最適化するBTO(Business Technology Optimization)ソフトウエア製品にVMwareの仮想ラボ自動化システム「VMware vCenter Lab Manager」を統合する。事前に設定された仮想アプリケーション環境のライブラリにアクセス可能となるため,IT部門が管理を維持する一方で,ユーザー・グループがオンデマンドでシステムをチェックできるようになる。Lab Managerにより,ハードウエア費用を低減できるほか,手動プロビジョニング作業の自動化やアプリケーション開発およびテスト・サイクルの高速化が図れるという。

 また両社は,VDC-OS環境における管理機能を向上させるために,仮想環境を発見して変更を報告する「HP Discovery and Dependency Mapping」とHPのBTOアプリケーションを使った仮想管理製品を共同開発する。

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