写真●SaaS over NGNでの協業推進で合意したNTTの宇治則孝 代表取締役副社長(左)と米マイクロソフトのケビン・ターナーCOO(右)
写真●SaaS over NGNでの協業推進で合意したNTTの宇治則孝 代表取締役副社長(左)と米マイクロソフトのケビン・ターナーCOO(右)
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 NTT持ち株会社とマイクロソフトは2008年12月10日、NTTグループのNGN(次世代ネットワーク)上でSaaS型アプリケーションを提供する「SaaS over NGN」で協業の検討を開始したと発表した。

 今回の協業では、マイクロソフトのアプリケーションをNTTグループのNGN上でSaaSとして提供する計画である。具体的に提供するアプリケーションや提供時期などは未定で、NTTグループ各社とマイクロソフト米国本社、日本法人が検討チームを発足させて詳細を検討する。マイクロソフトは、協業の背景について「ソフトウェア+サービスを推進する中で、柔軟でスケーラビリティのあるネットワークを持つ通信事業者との協力は不可欠」(広報部)と説明する。

 SaaS over NGNは、NTTグループとパートナー企業が協力してNGN上で信頼性や安全性を売りにするSaaS型アプリケーションを提供するサービス構想。この5月には、SaaS over NGNの提供でセールスフォース・ドットコムと協業することを発表しており、マイクロソフトは2社目となる。

 NTTはSaaSをNGNのキラーアプリケーションと位置付けており、マイクロソフトやセールスフォース・ドットコムなど、国内外で多数のユーザーを抱える有力ベンダーと組むことでNGNの利用拡大を図る。