写真1 従来のストリーミング配信とダウンロード配信の違い。セルスルーの作品は,ダウンロード後にBlu-rayディスクやメモリーカードに書き出せる
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写真2  ダウンロードサービスをデモンストレーションするツタヤオンラインの渡邉健TSUTAYA TV Company CEO
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 TSUTAYAグループでインターネット関連事業を手がけるツタヤオンライン(本社:東京都渋谷区,社長:山地浩氏)は2008年12月10日,アクトビラ(本社:東京都港区,社長:澤根浩一氏)が運営するデジタルテレビ向けの映像配信サービス「アクトビラ」において,ドラマや映画のハイビジョン(HDTV)コンテンツのダウンロード配信を12月9日に始めると発表した。

 アクトビラの新サービス「アクトビラ ビデオ・ダウンロード」を利用した初のサービスで,視聴期限がなく何度でも視聴できる「TSUTAYA TV セルスルーサービス」と,視聴開始後48~72時間の視聴期限付きの「TSUTAYA TV ダウンロードレンタルサービス」の二つのサービスを提供する。年内に両サービスを合わせて413作品,2009年3月末までに約1000作品をダウンロード配信で提供する計画である。セルスルー,レンタルいずれのサービスも日立製作所の液晶テレビ「Wooo」シリーズやパナソニックのBlu-rayディスク(BD)レコーダー「DIGA」シリーズのアクトビラ ビデオ・ダウンロードに対応した機器で利用できる。

 TSUTAYA TV セルスルーサービスの視聴料金は,1作品あたり映画が平均3675円(税込み,以下同じ),テレビ番組が893円で,テレビ番組には複数話をセットにしたパック割引がある。購入した作品は,バックアップとして最大2回までBlu-rayディスク,DVD-R,SDメモリーカード,メモリースティックPro,iVDR-Sなどの外部記録メディアへの書き出しが可能である。将来的にSDメモリーカードやメモリースティックProに書き出した映像は,対応の携帯機器で視聴できるようにする。

 TSUTAYA TV ダウンロードレンタルサービスの視聴料金は,1作品当たり映画が平均735円,テレビ番組が368円で,テレビ番組には複数話をセットにしたパック割引がある。セルスルーと異なり視聴開始後48~72時間の視聴期限が設定されているほか,外部記録メディアへの書き出しはできない。ストリーミング配信で提供しているレンタルサービスよりも50~100円程度価格が高いが,これは「平均10Mbpsとストリーミングよりもビットレートの高い高画質の作品を提供しているため」(ツタヤオンラインの渡邉健TSUTAYA TV Company CEO)という。

 ツタヤオンラインは今後コンテンツを強化すると共に家電メーカーにアクトビラ ビデオ・ダウンロード対応機器の発売を呼びかけ,早期に5万人の利用者を目指す考えである。