米Mozillaは米国時間2008年12月8日,次期版オープンソースWebブラウザ「Firefox 3.1」の「Beta 2」を公開した。英語や日本語など54言語をサポートし,それぞれWindows,Mac OS X,Linux対応版を用意している。同社Webサイトから無償でダウンロード可能。

 Beta 2では多数の新機能を追加した。「Private Browsing Mode」を有効にすると,閲覧サイトの形跡を残すことなくWebブラウジングが行える。閲覧履歴を削除する際,数時間以内,あるいはすべての履歴というように,対象範囲を選ぶことができる。

 Webアプリケーションの高度な演算処理をバックグラウンドで行えるようにするweb worker threadsをサポートし,新しいJavaScriptエンジン「TraceMonkey」を標準で有効とした。

 Geckoレイアウト・エンジンを強化してレンダリングの高速化を図ったほか,ビデオやオーディオを組み込む技術,位置情報を特定するW3C Geolocation APIなどに対応する。

 なお,「Beta 1」で実装していたタブ切り替え機能については,フィードバックを反映し,取り除いた。

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