クライムは2008年12月9日,Webアプリケーション型レポート生成/閲覧ソフト「EspressReport」の新版Ver6の出荷を開始した。EspressReportはWebブラウザやWeb API経由で外部のデータベース・サーバー(DBMS)にある業務データにアクセスしてレポートを作成し,Webサーバー経由で閲覧/利用できるようにするソフト。新版では各種機能拡張を施した。

 今回出荷したのは,(1)EspressReport Ver6(日本語版),(2)EspressChart Ver6(日本語版),(3)EspressReport ES(Enterprise Server)Ver6(日本語版)の3製品。(1)は統計情報のグラフ化に適した汎用ソフト。(2)は株価の表示などに適するチャート形式でのグラフ表示に強いソフト。(3)は(1)の上位版で,セキュリティ機能などを強化している。

 各製品はJavaで開発されたWebアプリケーションの形をとり,バックエンドのDBMSからデータを抽出してレポートを生成する。Webブラウザから対話型操作でレポートを作成できるほか,SOAPプロトコルなどを使ってWeb API経由で所望のレポートを取得可能だ。株価チャートのように動的に変化するデータを閲覧するレポートの作成にも使える。

 新版ではWeb API機能を強化し,WDSL標準とSalesForce SOAP形式を利用できるようにした。EspressReportではスケジュール機能を強化し,「9時から17時までの間で1時間ごとにレポート作成ジョブを実行する」といった柔軟な時間設定を可能にした。EspressReport ESでは,XMLベースの描画言語であるSVG(Scalable Vector Graphics)を利用できるようにしたほか,Googleマップを取り込めるようにした。価格はオープン。