EPON(Ethernet passive optical network)向けチップ・ベンダー大手の米テクノバスは2008年12月8日,同社が独自開発した高速EPON技術「Turbo-EPON」のチップがKDDIの商用サービスに採用されたと発表した。テクノバスは,Turbo-EPONのチップが商用サービスに使われたのは今回が初めてとしている。

 現在FTTHサービスで主流のGE-PONでは最大伝送速度が1Gビット/秒だが,Turbo-EPONの最大伝送速度はその2倍に当たる2Gビット/秒である。

 KDDIによれば,同社が10月1日に関東と北海道で開始したFTTHサービス「ギガ得プラン」に,Turbo-EPONのチップを採用したという。ギガ得プランは,KDDIのブロードバンド・サービス「ひかりoneホーム」のメニューの一つで,ユーザー側で最大1Gビット/秒を利用できる。

 KDDIはTurbo-EPONの採用理由として伝送速度の拡張性を挙げている。現行のサービスでは最大1Gビット/秒だが,将来的にはもっと高速化する可能性もあるという。この他,分岐数の拡張性やチップの高い集積度なども採用のポイントとしている。

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