ネットフォレストは,Linux/UNIX向けセキュリティ対策ソフト「Dr.Web for Unix」の新版「4.44.1」を,2008年12月9日に販売開始した。同日から出荷する。今回の新版では,FreeBSD 7など最新のOSで利用できるようにした。価格は,メール・アドレス15個までの最小構成で,年額1万6000円など(スパイウエア対策機能を既存のメール・サーバー・ソフトに追加する場合)。開発会社は,ロシアのDoctor Web。

 Dr.Web for Unixは,UNIX系OS向けのセキュリティ対策ソフト。サーバー上でウイルス/スパイウエアといったマルウエアや迷惑メールを検出して取り除く。製品は実装形態に応じて3つある。(1)「メール・デーモン」は,Sendmailのメール・ フィルタ用APIであるMilterなどを経由してメール・サーバー・ソフトに機能を追加する。(2)「ファイルフィルタ for Samba」は,Sambaファイル・サーバーに機能を追加する。(3)「ファイルフィルタ for ICAP」は,ICAP(Internet Content Adaptation Protocol)経由で既存のWebプロキシ・サーバーに機能を追加する。

 Dr.Web for Unix特徴は,エンタープライズ領域で一般的なRed Hat系のLinuxだけでなく,FreeBSDやx86系Solarisなど特定分野で人気のあるOS向けも用意している点である。tarアーカイブ形式のほか,rpmやdeb,tgz/tbzなど各OS環境のインストール形式パッケージも用意している。今回の最新版4.44.1では,FreeBSD 7など最新OS向けの配布パッケージを用意した。

 対応OSとバージョンは全28種で,以下の通り。Red Hat Enterprise Linux 4/5。Fedora Core 5/6。Fedora 7/8。Debian GNU/Linux 3.1/4.0。Ubuntu 6.06/7.04/8.04。SUSE Linux 9.3/10。SUSE Linux Enterprise Server 9/10。Linux(汎用) glibc 2.2/2.3/2.4/2.5/2.6/2.7。FreeBSD 4.11/5.2/5.3/5.4-5.5/6.0-6.4/7.0。(x86)Solaris 10。