12月1日にNHKがサービスを開始したVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービス「NHKオンデマンド」(NOD)について,サービス開始後1週間の利用動向が明らかになった(関連記事1関連記事2)。

 「アクトビラ」や「ひかりTV」などのテレビ向けのサービスによる視聴が4200回だったのに対しパソコン向けのサービスよる視聴は7万5000回となり,テレビ向けサービスを大幅に上回った。NHKオンデマンドはパソコン向けよりもテレビ向けサービスの方が高画質でNHKもこの点をアピールしているが,一般的なパソコンで視聴でき,サービスの申し込みも手軽なパソコン向けサービスが,早い立ち上がりを見せた。

 同期間のパソコン向けサービスのページビューは230万回,訪問者数は20万人で,会員登録者数は8000人,1日以内の再訪問率は60%だった。この結果についてNHKは「景気の影響を受け,会員数は見込みより若干少ないが,有料配信サービスとしては順調な滑り出しだ」(木田実NHKオンデマンド室室長)と評価している。TV系サービスの会員登録者数は事業者を経由しているため集計できていない。NHKでは2008年度中にパソコン向け,テレビ向け合わせて8万人の会員獲得を目指している。

 見逃し視聴サービスでは「NHK杯フィギュア 女子シングル」や「NHKスペシャル 雨の物語~大台ケ原日本一の大雨を撮る~」が,特選ライブラリーでは「NHKスペシャル」や「大河ドラマ」に人気があるという。