米IBM,米Oracle,富士通などの主要企業は,Webサービスの相互接続性確保を目的とした業界団体「Web Services Test Forum(WSTF)」を発足,米国時間2008年12月8日に発表した。ベンダーやサービス・プロバイダなどが,アプリケーション間の相互接続性を動的にテストできる環境を提供し,Webサービス標準品質の向上を図る。

 そのほかの設立メンバーは,米Active Endpoints,米Axway,米Cisco Systems,スウェーデンeviware,米Ford Motor,日立製作所,米Red Hat,独Software AG,仏Teamlog,米TIBCO Software,自動車業界の非営利団体Automotive Industry Action Group(AIAG)。

 規約に同意すれば,誰でも同フォーラムに参加して,テストしたいシナリオを提出できる。メンバー企業は現在,「WSAddressing」「WS-ReliableMessaging」「WS-Security」「WS-Transactions」といった標準に関して,自社のWebサービスが実際的な相互接続性を確保しているかどうかテスト中だという。

 Fordのエンタプライズ・アーキテクチャ担当マネージャのDan Toth氏によれば,「WSTFは,Webサービス標準化団体の仕様承認に先駆け,さまざまなシナリオをテストできるフットワークの軽いフォーラムだ。主要企業が参加しているため,相互接続性の確保を迅速化できると期待している」という。

 なお,Webサービスに関する業界団体としては,すでに2002年に設立されたWeb Services Interoperability(WS-I)Organizationがあり,米MicrosoftやIBM,富士通などが参加している(関連記事)。