プラットフォーム

ニュース

ITpro

IBMとハーバード大学,グリッド・コンピューティングで太陽電池用の有機素材を探索

 米IBMは米国時間2008年12月8日,太陽電池に適した有機素材の探求を目的とするグリッド・コンピューティング計画を開始すると発表した。同社のグリッド・コンピューティング活動「World Community Grid」の新プロジェクトとして,米ハーバード大学と作業を進める。

 新プロジェクトでは,既存のシリコン(Si)製太陽電池より効率が高く低コストで製造可能な太陽電池セルに使える材料を探す。世界中から集めたパソコンの余剰演算能力を活用してさまざまな有機物を分析し,有望な素材の発見を目指す。World Community Gridを使わずに数千種類ある化合物の電気特性を調べようとすると,100日間の演算処理が必要という。新プロジェクトはWorld Community Gridを利用することで,通常の科学計算向けクラスタだと22年かかる分析処理を2年間で終える予定。

 同社は,社内向けクラウド・コンピューティングの余剰演算能力をWorld Community Gridの研究活動に振り分ける試みも実施する。将来は,同社のクラウド・コンピューティング・サービスを利用する顧客から演算能力の寄付を受け付ける予定。

 World Community Gridは,同社が人道的な研究を支援する目的で運営しているグリッド・コンピューティング・サービス。高栄養価米の開発や,がん/HIV撲滅といった活動を行ってきた(関連記事:米IBMなど,人道的な研究を支援するPCグリッド・コンピューティング活動を開始)。

 活動への協力に必要なソフトウエアはWorld Community GridのWebサイトから無償でダウンロードできる。現在200カ国以上から41万3000人以上が参加し,接続されているパソコンは100万台を超えているという。

[発表資料へ]

(ITpro)  [2008/12/09]

この記事に対する読者コメント

コメントに関する諸注意 コメント投稿 コメント一覧